5日間の断食を実践してきました。実際に断食をしてみて、辛かったことと良かったことをお伝えします。これから断食をはじめる方はぜひ参考にしてください。
断食について
「断食」とは文字通り「食を断つ」ことです。とっても健康に悪そうに聞こえます。でも実は断食とは、心と体と頭をリセットするために古来から行われてきた伝統ある健康法の一つです。
実は歳を経れば経るほど、この「胃腸の負担」は大きくなっていき、日々この疲れが蓄積されてしまい、24時間365日胃腸に負担がかかっている状態になってしまいます。
そうするといつもなんとなく疲れていたり、頭の回転の速さも落ちてしまうのです。「断食」はこの胃腸を休ませる行為です。お酒が好きな方にとっての「休肝日」のようなものなのです。
5日間の断食をしようと考えた経緯
私は20代半ばのころ、仕事に将来の先行きが見えず、毎朝不安がぬぐえない毎日を送っていました。父親に相談してみたところ、「『断食』でもして色々真剣に考えてみろ」とのことでした。実は父は私が実家にいた時から定期的に断食をして、身も心もリフレッシュしていたのです。
その時に言われたのは、「1.決して無理はしない。2.飲み物はちゃんと飲む。3.初心者は短期間で行う。」の3つです。いきなり初心者が完全絶食的な断食をしてしまうと健康を本気で害してしまうので、飲み物もスポーツドリンクなら飲んでもOK、みそ汁等の薄いスープも飲んでOKというところから始めてみるとうまく続くらしいのです。
私もそのやり方で5日間の断食を始めました。初日はモチベーションも高く、自分をリセットして身も心も健康になるために頑張っていたのですが、もちろんお腹がすくわけでして。
2日目から鼻がよく効くようになり、特に食べ物のにおいに敏感になります(笑)。一番辛いのが肉のにおい。焼肉屋の前を通るのは本当に辛かったですね。その辛さのピークが3日目でした。
意外にも「お腹がすきすぎて力が出ない」ということはないのですが(飲み物とスープは最低限ちゃんと生活できるために必須だったようです)、とにかく食欲がとてつもなかったです。
でも、面白いことに4日目になるとこの食欲が落ち着いていき、もちろん食欲は普段より強くはあるのですが、そこまで辛くはなくなりました。
このピークを超えるのが大変でしたね。断食をするにはそれをする為の明確な目標がなければ難しいのだなと思いました。私は何か将来が開けるかも、と頑張れたのでラッキーです。
断食により毎朝すっきりと起きれる!作業効率の向上も!
断食を初めて2日目で気がついたのはとにかく生活が健康的になるということです。夜は遅くまで寝付けず、朝はものすごいだるさとともに起き上がる。そんな生活からの変化は2日目の朝に訪れました。
とにかくいつにもなくすっきりと起きることができました。胃腸が夜間に働かないので、朝疲れて起きることがないのです。
エネルギーを節約する為でしょうか、夜は意図せずにすんなり早めにベッドに行き、すぐに眠りに落ちてしまいます。最終日の5日目の朝には目覚まし時計よりも30分早く勝手に目が覚めました。
仕事中は集中力が増しました。断食すると身体はある意味余裕がなくなるので、一つの事しかできなくなってしまうのです。この体験から「断食ってすごいな。」と確信が持てて、それがモチベーションにつながりました。
私は最終的にこの感覚を手に入れたおかげで、自分は決して仕事が嫌いだったわけではなく、単に体が疲れていただけなのだということに気が付くことができて将来への不安をぬぐえたことを覚えています。
2つの大きな我慢と大きな自信
しかし、断食をしている期間は大きな2つの我慢をしなくてはいけませんでした。それは「激しい運動」と「食事会」です。私はフットサルが趣味なのですが、流石に断食中は身体に負担がかかりすぎるのでできませんでした。
親しい友人との食事会にも参加できませんでした。運動できない事や食べられない事が辛いというよりも友人たちと一緒に過ごせなかったのが辛かったですね。ですから断食期間を終えた後はこの2つを心から楽しんだ覚えがあります。
こういった日々の小さな楽しみに感謝できるようになるのも断食のメリットかもしれません。また、達成感が半端ないです。
「食欲」という大きな自分の欲求に打ち克てた事が大きな自信につながりました。どんなことでも達成するとそれは自信につながります。断食はお金がかからない挑戦ですので、ある意味手軽に「自信」を身に着ける機会になるかもしれません。
まとめ
非現実なイメージがある断食ですが、これが古来より健康法として世界中で行われた理由が実際にやってみて本当に理解できました。
身体というより精神と頭が成長するような健康法だと思いました。絶対に無理をせずに挑戦してみてくださいね。