「妊活にファスティングが効果的らしい」という噂を耳にしたことはありませんか?ファスティングをすれば妊娠しやすくなる、ファスティングをすれば妊娠する…など、様々な媒体でご覧になったことがあるかもしれません。
もともと、ファスティング(断食)とは、簡単に言えば一定期間固形物をとらず腸などの消化器官を休めることです。最近では、健康や美容の為にファスティングに挑戦する方も多くいます。
そんなファスティングですが、妊活に効果はあるのでしょうか。
また、子孫繁栄パワーも 高まるんですよ。 不妊症でお悩みの方、 断食をすると 妊娠しやすいですよ。
— 久世莉乃 (@lino_9ze) December 13, 2010
#妊活
先週から妊娠しやすい身体作りの為、ファスティングを始めた。ようやく回復食。食べ物に敏感になる。早く通常の食事したい…あと2日頑張れ。— renacorin (@renaco2019) June 18, 2019
なかなか子を授からず、妊活に励んでいる方にとって非常に興味深いことですよね。しかし、妊活中の行動はご自身の身体とお腹の中の赤ちゃんの健康に関わります。妊活法として紹介されていても慎重に検討するべきかもしれません。
実際に妊活にファスティングは効果的なのか解説します。
目次
妊活にファスティングは効果的?
ネットや書籍、テレビなどでも囁かれる妊活の一環としてのファスティング…。その効果や、影響はどういったものなのか気になりますね。まずは、妊活にファスティングは効果的であるのか見ていきましょう。
妊活中にファスティングをすると妊娠する?
残念ながら、妊活にファスティングが効果的であるといった医学的根拠はないようです。もっとも、統計的には断食後に妊娠したといった方もいるようです。ファスティングで体内のミトコンドリアが増え卵子の質が上がる、卵子が若返る…など少し調べると耳障りよい情報がたくさん出てきます。
ファスティングは自宅で気軽に行えるので挑戦をお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
3日くらい断食したら、種を残そうとして妊娠しやすくなったりしないかなー(はなまるうどん啜りながら)
— らむ@妊活再開 (@X3MWkXyEsc5eiJ9) April 25, 2019
妊活についてはファスティングだけではなく様々な都市伝説のような噂や民間療法のようなものが蔓延しています。藁にもすがる気持ちですべて試してみたくなるのもわかります。しかし、軽率にネットの情報だけでファスティングするのはよくありません。
不妊治療を行っている場合は、自己判断せず主治医へ相談するべきでしょう。ネットでの情報収集も有意義ではありますが、一度冷静になり真偽をしっかり見極めましょう。
妊活中のファスティングは危険な場合も…
妊活中に無理なファスティングをするとホルモンのバランスが崩れ排卵しにくくなる場合があります。ファスティングは健康な方がさらに健康に体内から美しくなるために行います。「断食をすれば妊娠するかもしれないから」といって無理な断食を行うのは逆効果です。
ストレスかなぁ(白目)
6月かな?3日断食しただけで生理不順になったし……
あはは、おもろ(:3_ヽ)_— ヨルのテンションだけのガサツ人間 (@yoru8967) October 2, 2019
排卵のタイミングは妊娠に大きく影響します。妊活中の女性にとって、生理不順になることは望ましくありません。無理なファスティングは生理不順など、正しい排卵が行われないリスクを伴います。妊活中に無理なファスティングを行うのは避けたほうがよいでしょう。
妊活中はファスティングではなく正しい食事を!
妊活中に無理なファスティングを行うとホルモンバランスが崩れる危険性があることがわかりました。では妊活中は、ファスティングせずどのような食生活を送ればよいのでしょうか。
妊活中の理想の食事とは?
妊活中は無理なファスティングを行うより、栄養満点のバランスの良い食事をとることを心がけましょう。妊活中の食事はたんぱく質、脂質、糖質をバランスよくとる食事が理想的です。特に、たんぱく質は精子や卵子などの遺伝子の材料でもあるので意識してとるようにしましょう。
妊活中ではなくとも、バランスの良い食事と規則正しい生活は健康や美容にとってとても大切です。
妊活のために、
明日からバランスのいい食事になるように献立組もうかなー🤔— ゆい (@yuuuui988) October 13, 2019
もっとも、脂質や糖質は摂りすぎれば肥満の原因になってしまいます。妊活中の男女ともに、肥満は妊娠率を低下させる要因になります。脂質は意識せずとも1日の摂取量を満たしていることが多いです。脂質をとることよりも、脂質を抑える事を意識するべきかもしれません。糖質も一緒で菓子パンや甘いものばかり食べれば肥満の原因となってしまいます。高たんぱく・低糖質の食事を心がけましょう。
妊活中に取るべき栄養素やビタミンについて
妊活中は、たんぱく質・脂質・糖質以外にも大切な栄養素やビタミンがあります。
先生に妊活の為にビタミンE、亜鉛、タンパク質をしっかり取れと言われました🤗妊活の為に😊
そして毎日15分は歩いて卵巣の血流を良くしろと🙏🏻がんばろー— rii (@lo815141) March 27, 2020
具体的には下記のような栄養素やビタミンを摂るとよいと言われています。
- ビタミンE
- ビタミンB群
- 葉酸
- 鉄分(ヘム鉄など)
- カルシウム
様々な栄養素、ビタミンの中でも葉酸や鉄、カルシウムなどは妊活中の女性にとって非常に大切です。例えば、鉄分は子宮内膜を作り出す要素のひとつで、子宮内の環境と整える役割を担っています。生理中に貧血気味になる方が多いと思いますが、それは鉄分が不足しているからです。
鉄分の中でも吸収しやすいヘム鉄をとるように心がけましょう。ヘム鉄はレバーや赤身肉、煮干しなど肉や魚などの動物性食品に含まれています。できる限り食事の中で必要なビタミンや栄養素を摂り、それでも足りない場合はサプリなどを活用しましょう。
妊活中のファスティングは注意が必要
なかなか妊娠せず、焦っている妊活中の女性も多くいらっしゃいます。妊活中の女性は「妊活でファスティングを行うと妊娠する」とみるとすぐに実践しようとするかもしれません。
しかし、ファスティングと妊娠が直結している医学的根拠はありません。どうしても妊活中にファスティングを行いたい場合は、主治医に相談してから行いましょう。