ダイエットのためにファスティングを始めるなら、挫折しないための対策を知っておきましょう。食事を制限すると、ときにはつらく感じることもあります。そんなときに対処法を知っておくと、しっかりと乗り切ることができるのです。
ファスティングの目標を思い出す
目指すべき目標がわからないと、食事を減らすのは苦しいものです。ファスティングでは、目の前のことに集中しすぎることもあるので、注意してください。心が折れそうなときは、ファスティングの先にあるものを見つめてみましょう。
例えば、痩せて好きな服を着ている自分です。継続がつらくても、好きなものを手に入れる快感に思いをはせれば、やる気が湧いてきます。
痩せて誰かと交際したいのであれば、デートの想像もおすすめです。楽しい1日を過ごす自分を思い浮かべ、やる気を奮い起こしましょう。
こうした対策を実行するなら、最初の目標設定が重要になってきます。ファスティングを始める前に、しっかりと目指すべきゴールを設定すべきです。
それを思い出すことで、たとえ苦しい時期があったとしても、乗り越えられるようになります。ただし、適当に決めるのはやめてください。
漠然としたものでは、あとから思い出しても、うまく効果が得られません。ただ体重を決めるだけでなく、具体的な目標を考えましょう。
それが、好きな服やデートです。数字を目指してがんばるより、ファスティング後の楽しいことを想像した方が効果的です。なるべく身近な出来事を思い浮かべ、苦しさを跳ねのけましょう。
体重を気にしない
心が折れそうなほど悩んでいるときは、体重のチェックがマイナスになる場合もあります。わずかな変化に落胆や焦りを感じ、さらに追いつめられてしまうのです。
この問題を解決するためには、あえて体重を無視しましょう。通常であれば、変化をよく見ながら行いますが、挫折しそうなときは例外です。
効果が出ていることを信じ、とにかくやるべきことに取り組みましょう。これは、ネガティブな思考を防ぐために大切なことです。後ろ向きに考えがちな人は、ファスティングで失敗しやすくなります。
成功する人はポジティブな思考であることが多く、できることを強く信じるものです。とはいえ、ネガティブな人が急に前向きな人間になるのは、かなり無理があります。
そんなときは、せめて体重の確認を中止し、精神的に追い詰められる要素を削ってください。本来ならやるべきことを省き、適度に手を抜くのも、挫折回避のコツのひとつです。
几帳面な人は、「やらなければ」と思いつめたりしますが、柔軟に考えた方が楽になります。まずは気持ちを落ち着けて、継続を目指しましょう。
服を使って痩せ具合をチェックする
モチベーションを保つには、効果をはっきりと感じることも大切です。努力した結果が明確になれば、やる気につながります。そのためには、服をうまく活用しましょう。
ウエストやお尻に余裕ができていれば、痩せていることが実感できます。最初はきつかった服がすんなり入るようになると、とても嬉しいものです。
どうしても入らなかったズボンを思いがけず履けたときなどは、1日気分が良かったりします。その効果を利用し、折れそうな心を支えましょう。
きつめだった服を用意し、毎日挑戦することをおすすめします。もし余裕ができていれば、効果が順調に出ている証拠です。
それがわかると、ファスティングの意欲をさらに高められるのです。がんばった成果を噛みしめながら、食事を減らす苦しさをうまく軽減してください。
気分転換をする
単純な方法のようですが、ファスティングには精神状態の維持も重要なので、気分転換も効果はあります。ストレスがたまりすぎていると、やる気が削がれてしまうものです。
暗い気持ちのままでは、少しでも苦しく感じることは、なかなか継続できません。前向きな気持ちを維持してこそ、つらい時期を乗り越えられるのです。
そのためには、自分が楽しく感じることを積極的に行ってください。落ち込むようなことがあるなら、一番楽しいことでリフレッシュしましょう。
その方法は、何でも構いません。ストレスを取り除くことができるなら、インドアでもアウトドアでも試してみるべきです。
映画が好きなら、たくさん見て思い切り楽しみましょう。体を動かすことが好きなら、どんどん運動してください。ファスティング中は外出を警戒する人もいますが、無理に我慢せず、たまには出てみましょう。
外出が避けられる理由は、飲食店などの誘惑があるからです。しかし、ドライブなどが趣味の人は、閉じこもりすぎるとストレスを解消できなくなります。
外で遊ぶことが好きなら、適度に外出して気晴らしをしてください。モチベーション維持に大切なことは、楽しみをしっかりと確保することです。
苦しいばかりでは落ち込むことも多くなりますが、気分転換を積極的に行えば大丈夫です。思いつめて挫折しないよう、精神的な負担を軽くしながら痩せていきましょう。
さいごに
ファスティングの苦しさに負けそうなときは、我慢する自分ばかり見つめないでください。目標を思い出したり、体重を意識の外へ出したり、つらさを直視しないことが重要です。それよりも、ポジティブな考えを膨らませることが、解決につながります。
きつい服が入った嬉しさや、ストレスを解消する趣味など、前向きな要素を見つめましょう。それを糧にすれば、挫折を回避し、しっかりと続けることができます。