断食をすると「口臭が消える」は本当!?

断食をすると「口臭が消える」は本当!?

断食で「口臭が消える」という話を聞いたことありませんか?また、逆に断食中は「口臭がきつくなる」ということも聞いたことがあります。今回は、断食と口臭の関係性についてお伝えしていきます。

そもそも口臭の原因とは?

そもそも口臭の原因とは?
口臭には大きく分けて4つの種類があると言われています。

  • 生理的な口臭
  • 飲食物による口臭
  • 病気による口臭
  • ストレスによる口臭

この中で生活習慣の改善等で効果が見られるのが「生理的な口臭」と「ストレスによる口臭」です。「飲食物による口臭」は一時的なものですので、根本的な対策が必要になるのは「病気による口臭」となります。この「病気による口臭」の原因は、大きく分けて「口の中」と「それ以外」に分けられますが、90%以上は口の中にあると言われています。

では、口の中の何が臭いの原因となっているのでしょうか。主な原因として言われているのは、「舌苔」と呼ばれる下の上にある白いコケ上の付着物です。この舌苔の正体は、舌の上皮が伸びたものに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したたんぱく質です。

舌の血色が見えないほど白かったり黄ばんだりしていると、口臭の発生源になっている可能性が考えられます。また、舌苔だけではなく、歯周病やむし歯が原因になることもあります。

口臭の原因物質はたんぱく質と言いましたが、もう少し掘り下げていくと、VSC(揮発性硫黄化合物)と呼ばれるガスが原因です。それらは舌苔や歯周病等の細菌が発生させています。残りの10%の原因も確認をしておきましょう。

口の中以外の原因としては、鼻やのどの病気である扁桃腺炎、慢性鼻炎、蓄膿症等の感染によるものや、胃液が関係する逆流性食道炎、肝臓や腎臓等の機能低下も原因となることが知られています。 

参考サイト:日本臨床歯周病学会 | 口臭について
参考書籍:日本人はなぜ臭いと言われるのか~体臭と口臭の科学~

断食をすると「口臭が消える」は本当!?断食と口臭の関係性

断食と口臭の関係性
断食はダイエットの目的で実施する方も多いと思います。しかし、断食の真の目的(効果)はデトックス(体を整えること)です。このデトックスには、「体内の毒素を出す、体の老化を抑える、細胞内をきれいにする、内臓等を休ませる」といった事が含まれ、この結果として、「美肌効果、便秘改善効果、ダイエット効果」等が言われています。

断食体験者の方からは、「断食中に普段よりも舌苔が多く出るようになった」、「断食中は以前よりも口臭がきつくなった」という声をよく聞きます。また、口臭以外にも、頭痛や体のだるさ、眠気や下痢といった症状が現れる、といった話も一般的です。


しかし、この反応自体は体にとって良いことです。なので、この症状にびっくりして断食をやめてしまわない注意しましょう。この反応は断食による「好転反応」と呼ばれており、体が毒素や老廃物を排出しようとして起こっている現象です。

なので好転反応が起きても、「今は老廃物が体から排出されているんだな」と、ポジティブに捉える様にしましょう。デトックス効果を得られるのと併せて、口臭が消える可能性は高いです。

断食中の強い口臭は一時的!

口臭を消したいと考えて断食をされた方にとっては、口臭が強くなることは予想外のできごとだと思います。ですが、この口臭は断食中に一時的に出てくるもので、毒素を出し切ってしまえば、舌苔の量も減ってきて口臭も収まってきます。

断食中は口臭が強くなっている可能性が高いので人と会う際は注意しておきましょう。

断食で気になる体臭を改善できる!?断食と体臭の関係性について

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